【GAS】Mathオブジェクト

Mathオブジェクトは、多様な数学演算を提供するオブジェクトです。すべて静的メンバーであり、new 演算子等でインスタンスを生成することはできません。

インスタンス、new演算子にはこちらで解説しています。

Mathオブジェクト一覧

分類	オブジェクト	戻り値	説明
静的メソッド	Math.E	-	ネイビア数(オイラー数)
	Math.LN2	-	2の自然対数
	Math.LN10	-	10の自然対数
	Math.LOG2E	-	2を底としたEの対数
	Math.LOG10E	-	10を底としたEの対数
	Math.PI	-	円周率
	Math.SQRT1_2	-	1 / 2の平方根
	Math.SQRT2	-	2の平方根
静的プロパティ	Math.abs(x)	Num	xの絶対値を返す
	Math.sign(x)	Int	xが正の数ならば1、負の数ならば-1、0ならば0を返す
	Math.ceil(x)	Int	xの小数点以下を切り上けた整数を返す
	Math.floor(x)	Int	xの小数点以下を切り捨てた整数を返す
	Math.round(x)	Int	xを四捨五入した整数を返す
	Math.trunc(x)	Int	xの整数部を返す
	Math.exp(x)	Num	ネイビア数のx乗を返す
	Math.log(x)	Num	xの自然対数を返す
	Math.log10(x)	Num	底を10とするxの対数を返す
	Math.log2(x)	Num	底を2とするxの対数を返す
	Math.max(x,y,...)	Num	x,y...の中で最大の値を返す
	Math.min(x,y,...)	Num	x,y...の値の中で最小の値を返す
	Math.Pow(x,y)	Num	xのy乗を返す
	Math.random()	Num	0以上1未満の乱数を返す
	Math.sqrt(x)	Num	xの平方根を返す
	Math.cbrt(x)	Num	xの立方根を返す
	Math.hypot(x,y,...)	Num	x. y,...のニ乗和の平方根を返す

1/2の平方根を返します。

  console.log(Math.SQRT1_2); //0.7071067811865476

ちなみに記述にMath.SQRT{分子}_{分母}みたいな規則性があるんじゃないかと思って他の数値入れてもundifinedになります。1/2だけの特別なメンバーです。

  console.log(Math.SQRT1_3); //undefined

2の平方根を返します。「一夜一夜に人見頃」になってますね。

  console.log(Math.SQRT2); //	1.4142135623730951

ちなみにこちらも2以外の数字を挿入してみてもundifinedになります。2だけの特別なメンバーなのです。

  console.log(Math.SQRT3); //undefined

xの絶対値を返します。マイナスつけても正の値が返ってきていることがわかりますね。

  let x = -10.5126;
  console.log(Math.abs(x)); //10.5126

xが正の数ならば1、負の数ならば-1、0ならば0を返します。

  let x = 10.5126;
  console.log(Math.sign(x)); //1

xの小数点以下を切り上けた整数を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.ceil(x)); //11

xの小数点以下を切り捨てた整数を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.ceil(x)); //11

xを四捨五入した整数を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.round(x)); //11

xの整数部を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.trunc(x)); //10

ネイビア数のx乗を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.exp(x)); //36775.97287822254

定義的に次の自然対数を引数に入れると、xに一致するはずですが、数値計算で表示単位も規定されているためか完全に一致しないようですね。

console.log(Math.exp(Math.log(x))); //10.512599999999999

xの自然対数を返します。

let x = 10.5126;
console.log(Math.log(x)); //2.3525745377389597

指数と対数の順序を入れ替えると元の数値と一致するは不思議ですね、、（詳しい方コメントいただけると嬉しいです）

console.log(Math.log(Math.exp(x))); //10.5126

引数の中で最大の値を返します。

console.log(Math.max(20,120,-13)); // 120

引数の中で最小の値を返します。

console.log(Math.min(20,120,-13)); // -13

xのy乗を返します。

console.log(Math.pow(2,3)); // 8　2^3

数値を入れ替えるとわかりやすいですね。

console.log(Math.pow(3,2)); // 9 3^2

0以上1未満の乱数を返します。

console.log(Math.random()); // ランダムに生成された0~1の数値

xの平方根を返します。

console.log(Math.sqrt(16)); // 4

xの立方根を返します。

console.log(Math.cbrt(125)); // 5

引数のニ乗和の平方根を返します。

console.log(Math.hypot(3,4)); //  5（3^2+4^2=5^2）